病を得る…?
病を得る、という言葉を知りました。
このばあいの「得る」は得をしたという意味はないようですが、はじめ私はそれを知らなかったので、ちょっと驚きました。
病気になって良かったというの?と思ったのですよ。
でも、やはり私はこの病気を通して「得たもの」があると思っています。
もちろん、病気はないほうがいい。
すでに以前と違う身体に戸惑う日々です。
この先さらに失うものが出てくるかもしれません。
それでもやっぱり得たものが、ある。
周りの人たちの想い。
夫や、父や(あえて母には触れない)友人、知人。
いろんな想いにふれました。
思い出すだけで涙が出てくる。
簡単に言葉にできないので、ここにうまく書けませんが、健康だった私には気が付けなかったことがたくさんありました。
感謝でいっぱいです。
走ることが好きだったんだなぁということも知りました。
練習は嫌いだし、足も全然速くないけど、また走りたいんですよね。
「走る喜び」は知ってるんだもん。
「走ることは生きること」なんです。
そして、私が自分と向き合う時間がたっぷり持てたことで、病気と向き合って付き合って行こうと覚悟を決めることができている。
(逃げようがないのでそうするしかないんだけどね)
そんな自分がちょっと好きになりました。
病気にはなってしまったけれど、私は恵まれているし、幸せなんだと気が付くことができたんです。
得た、というよりは、持っていたものに気が付かせてもらったのか…。
着地点がちょっとわからなくなった(笑)